「実家」×「終活」 実家の終活#1
こんにちは。日常キロク製作所の鈴木です。
不動産視点×キロクで「家との別れに向きあう」文化づくりを目指して、日々活動しています。
2025年に入り、1月も半分を過ぎました。
年末年始、実家に帰省された方は、どんなことを感じられたでしょうか。
モノが多くなってきたな… 親も年をとったな…
家族も家も、確実に、年をとります。
今日は「実家のこれからを考えたい」「けど、なかなか進まない」など、実家の終活と向き合いたい方へ向けて、
どうして一歩踏み出しづらいのか、を年末年始の振り返りをかねて、
少しだけ、深堀をしていきたいと思います。
実家のこれから、なぜ話しづらい?
今回こそ、「実家のこれから」を家族に相談してみよう…
そんな風に思いながらも、
なかなか切り出せずに終わってしまった。
話してみたけど、喧嘩になってしまった。
揉めてしまって話し合いにならなかった。
そんなモヤモヤを抱えていらっしゃる方も、多いのではないでしょうか。
実家の引継ぎや相続に備えて、専門家も
「事前に話し合いをすべし」と
口をそろえて言いますが…それが、難しい。
なぜなら、実家の未来の話は、親の「死」に直結する話題だからです。
唐突に話し始めると、
「早く家を追い出したいのか」
「遺産を狙っているのか…」
そんな疑心暗鬼にさせてしまう可能性もあります。
誰もが「まだ先のこと」と思いたい。
でも実際は、誰もが
「まだ先のこと」
と思いたい。
親にはずっと元気でいてほしいし
この居間に家族が集まって、たわいもないおしゃべりをする時間が、
毎年変わらずに続いてほしい、続くものだ、と思っています。
今回は話せなかったけど、まだ大丈夫。
また、次のお盆の時に…お彼岸の時に…
来年の年末年始に…
そうやって先にばしにしているうちに、
“その時”は、突然やってきてしまいます。
「きっちり」はじめようとしなくていい。
親へ、いきなり話すこともできない、
兄弟にも相談しづらい。
じゃあ、手続きの流れを把握してから…
不動産のこと、少し勉強してから…
そうやって、ハードルをあげてしまっていませんか?
家族みんなが、元気で話せるうちに、始めた方がいい。
でも、きっちり、始めようとしなくていい。
これが、「実家の終活」について
たくさんの方と話してきた、
私からのご提案です。
次回は、
「ゆるやかに始めるには?」にフォーカスして
お伝えする予定です。