実家を手放す、寂しさに。

ある家の、物語。vol.2

こんにちは。家と家族の思い出記録を制作している、日常キロク製作所です。

それそろお盆休みが近づいてきました。

帰省シーズンになると、実家の「これから」が気になる方も多いのではないでしょうか。

「この実家も、もうすぐ手放さなくてはならないかも…」という寂しさに襲われてしまう方も、いらっしゃるかもしれません。

今回は、寂しさに向き合い、気持ちの整理や心の区切りをつけた方の、一つの例をご紹介します。

【制作基本情報】

ご依頼者:60代女性

実家の状況:空き家

. 空き家にしていた実家。

2. 実家じまいを決心。

3. 我が家の記憶をお守りに。

4. 家との別れに「卒家式」

5. 実家を手放す、その時に。

#ある家の物語 #vol.2

1.空き家にしていた実家。

神奈川県にお住いの60代の女性。お名前は、かずみさん。

今は、元の実家から電車で40分ほどの、利便性の良いマンションに暮らしています。

実家は、父が亡くなった後、母とマンション同居を始めてからは

一時期賃貸に出していましたが、空き家になったのちも

管理に通いながら手放せずにいました。

「寂しさが勝ってしまい、思い出の詰まった実家を“手放す”という決定に

なかなか踏ん切りがつかなかった。」

かずみさんは、当時をこう振り返っています。

2 .実家じまいを、決心。

時間を重ねるにつれ、管理も大変になってきて

「いずれは手放さなくてはならない」という

罪悪感に似た気持ちも、日に日に大きくなってきたある日。

家の記憶を記録として手元に残せる「お守りBOOK」のことを知り、

「こんな1冊が作れたら、決心できるかもしれない」

と感じ、ご連絡いただきました。

そこから、わたしたち

日常キロク製作所の伴走がスタートします。

3.我が家の記憶を、お守りに。

まずは、昔の大量の写真を一緒に整理して選びながら、

思い出のエピソードをひとつひとつ、伺いました。

ご高齢のお母さまともお話して「母とこんなに盛り上がったのは久しぶり!」

と喜ばれてたのが印象に残っています。

(いつもは心配のあまり、強い口調になってしまったり

用事や事務的な会話が多くなったりしてしまっていたようです。)

過去の知らなかったエピソードや、忘れかけていた記憶を掘り起こせて

とても充実した「我が家の記録」に仕上がりました。

4.家との別れに「卒家式」

もうひとつ。

「この1冊に、実家の思い出が全部全部、詰まってるから大丈夫」と、

お守りBOOKを手にされた後、実家を手放す決断をしたかずみさん。

売りに出されたご実家は、すぐに売却の見込みが立ちました。

「せっかくなので、お別れ会しませんか?」とご提案し、

ご近所にいる幼少期からのお友達も呼んで、「卒業式」ならぬ「卒“家”式」を開催。

過去の思い出話に花が咲いて、このお家にゆっくりと、

お別れと感謝を伝える、とても良い時間になりました。

5.実家を手放す、その時に。

思い出の記録を作ることも、卒家式の開催でも、大切なのは

「今までに感謝をする時間」をもって、心の区切りをつけていくことです。

大切なご実家との別れ。そのときを、

後ろめたさや寂しさ、“仕方ない”という気持ちだけで終わらせないように。

ご家族で、この家で過ごしてきた日々を振り返る時間をとって

感謝の気持ちで、その時を迎えられますように。

帰省時に、家族で昔のアルバムを開いてみても。

年季の入ったダイニングテーブル、ソファーを目にして

ふと、思い出した話をするだけでも…。

もちろん、日常キロク製作所でも何かお手伝いできることがあれば、とても嬉しいです。

(この記事を書いたひと)

日常キロク製作所 鈴木さとみ

家と家族の思い出記録を通して、思い出の整理から不動産の不安まで、ハートフルな伴走をしています。

宅地建物取引士/不動産終活士/写真整理上級アドバイザー/自分史活用アドバイザー/生前整理アドバイザー準1級